元旦は金沢で向かえた。
この日は、朝から晴れていて空気も澄んでいて気持ち良かった。
金沢は景観のよいところで、歩いていると心の落ち着く場所だと思った。
坂には、雨で滑らないようにするためか畳のような道がつくられていて、優しさに包まれた。
建物も綺麗で楽しめる。
兼六園は、幸運にも無料期間であった。
金沢駅はお洒落なデザインで、楽しそうな観光客や帰省者がたくさんいた。
駅前でみんなピースして写真を撮っていて、とても平和なお正月であった。
そういうわけで、地震がくるまでは良い元旦を過ごせていた。
夜は宿に泊まることもできず、寒さに耐えながら朝を待っていた。
救援がいつくるかわからない、土砂崩れや地割れで孤立した地帯で、大晦日に買った飲みかけのお茶を少しずつ飲んでいた。
旅先では、飲み物は常にもっていた方が良いと、この時ほど思ったことはなかった。
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