田舎を出て、大学のサークルに入り、そこで初めてお酒を飲んだときは、大人になれたんだなと思った記憶がある。
実は内面的に大人になれたなと感じる人は少ないのかなと思う。
もちろん、小学生よりも中学生、中学生よりも高校生の方が現実の社会を知ってそれに適応していたと思う。それが大人になるということならずっと大人になってきた。
今ではおっさんになり、これからは老化を進めていくわけで、そうすると成人したときより感情の起伏が激しい赤ちゃんみたいなおっさんになっていくのかもしれない。
自分にとって「大人になる」ということは年月を重ねていくことではないのかもしれないな。
客観的にみて、評価されるような人間に近づいたときに、「大人になったな」と思える気がする。
社会人になりたての頃は、社会に大きく貢献しようとやる気に満ち溢れていた。そして無理をしながら自分なりに努力もしていた。
振り返ってみれば、とても立派な大人を振る舞っていたと思う。
悪いとは思わないが、しかし書いてみて不思議なんだが、
「社会貢献?んー、まあほどほどで良いんじゃない?」
と牙を抜かれ何度も何度も挫折を味わいくそみたいなおっさんになった今の方が大人になったと今気づいた。
もしかしたら自分にとって「大人になったなと感じるとき」というのは、「+の成長を感じるとき」ではなく、「色々な経験を通して考え方を更新したとき」なのかもしれない。
なんか嫌だ。
今週のお題「大人になったなと感じるとき」
最近行った奥多摩のとんねる